dinapoli(MT4)
dinapoli(MT4)

ディナポリは、トレンド系のツール移動平均線(MA:Moving Average)と、オシレーター系のルーツMACD、ストキャスティクスを応用したチャートです。

既存のテクニカルツールを利用した定型チャートですから、メタトレーダーでも、分析ツール内のメニューではなく、テンプレートとして『定型チャート』として保存されています。

メタトレーダーでの表示方法は、いくつかありますが、たとえばチャート上で右クリック、ショートカットメニューのなかの『定型チャート』を選択すると、サブメニューに『Dinapoli』と表示されますから、これを選択してクリックすれば、ディナポリチャートが表示できます。

図には、複数の『Dinapoli』が私は、ディナポリの定型チャートにカスタマイズを加え、独自の定型として保存しているので、ディナポリのサブメニューが多いですが、通常は『Dinapoli』は1つだけです。

 

 

★ずらした移動平均線『DMA(Delay Moving Average)』

移動平均線(MA)には、単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average )、指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)などの種類がありますが、ディナポリチャートに表示されている3本のMAは、ずらした移動平均線(DMA:Delay Moving Average)です。以下、DMAと表記します。

DMAは、SMAをもとに、ロウソク足を数本分、ずらして表示します。具体的には、3SMAを3本分、7SMAを5本分、25SMAも5本分先行表示します。1時間足なら、ロウソク3本分先行するということは3時間先行表示することになりますし、日足ならロウソク足3本分先行表示するということは3日分先行表示することになりますね。

3SMAをロウソク3本ずらしたという意味で『3*3DMA』、7SMAをロウソク5本分ずらしたという意味で『7*5DMA』、25SMAをロウソク5本分ずらしたという意味で『25*5DMA』と表記します。

 

★DMAとSMAを比較してみる

左:DMA表示 右:SMA表示
左:DMA表示 右:SMA表示

ここで、ドル円チャートの3本のDMA表示と、3本のSMA表示を見てみましょう。左側がDMA、右側がSMAでの表示です。

MA(移動平均線)は、簡単に言ってしまえば、相場の値動きを平均化してライン表示したものですが、たとえば期間の異なるMAが重なっている部分は、揉みあいが起こりやすくなっているということになります。ロウソク3本分の平均値でも、7本分の平均値でも、25本分の平均値でも、同じようなポイントで揉みあいになっているということは、その辺りがサポートやレジンスタスであり、一度、上抜けるか、下抜けたとして、相場が逆方向に走り出し、戻ってきたとしても、簡単には抜けないかもしれない注意を要する箇所ということになります。

これらをずらして表示しておくと、レジスタンスやサポートの目安になりますね。

図では、強いブルトレンド(上層相場)が続いているときは、3*3DMAがサポートとなり、右肩あがりでロウソクが昇っていきました。途中、上昇の勢いに陰りが見えると、3*3を下抜けてしまうようになりますが、今度は7*5DMAがサポートとなり、下方向に抜けることなく跳ね返され、再び、3*3DMAをサポートに上昇を続けています。

しかし、3*3DMAを下抜けてしまい、7*5DMAとデッドクロスするような地点に差し掛かります。また、3*3DMA、7*5DMAを下抜けてしまうと、今度はこのラインがサポートからレンジスタンスに反転しまい、上値を抑える格好になっています。ただ、このまま、ベアトレンド(下落相場)になると思ってはいけません。25*5DMAがサポートとして機能する可能性があるからです。すると、下値も支えられ、上に向かって反発してしまう恐れがあります。

この時点で、まだ25*5DMAは上層相場のラインのままで、3*3DMAや7*5DMAともデッドクロスしてしません。

実際のチャートでも、一度は25*5DMAを下抜けたものの、いわゆる騙し的な動きで、翌日には25*5DMAの上まで跳ね返ってきてしまっています。

再び3*3DMAは上抜けたものの、レジスタスとなっている7*5DMAは抜けないまま、押し戻されていますから、上値が相当重い展開だということが分かります。また、3本のDMAの乖離がほとんどない状態に突入し、身動き取れないような状況に陥ると、どちらかの方向に動き出すための力が蓄積しているような状態です。近いうちに、ブレイクが起こり、3本のDMAを上回る、もしくは下回る可能性が高いと読むことができます。どちらに向かうかは、週足や、四時間足といった別の時間軸のチャートも参考にします。

 

★揉みあい地点も一目瞭然

短期、中期、長期など、異なる期間のDMAが重なってしまうということは、たとえば、3日間の平均売買価格でも、7日間の平均売買価格でも、25日間の平均売買価格でも、その辺りの価格で、頭打ちになったり、買い支えが入ったりしまっているので、もみ合う可能性が高い。レジスタンスやサポートの間隔が狭くなっていると判断することができます。3本のDMA同士の乖離が、どんどん狭くなっていくと、どちらかにブレイクする時期が迫っていると認識することもできるようになりますから、どちらにブレイクするのかを、考えることになります。

 

ドル円週足
ドル円週足

このチャートが下抜ける前、私は、下値を見にいく可能性が高いと踏んでいたのですが、それは日足チャートだけの判断ではありません。週足のディナポリチャートを見て、週足のディナポリチャートのロウソクが、3*3DMAに頭を抑えられるような格好で、内側に入ってしまったからでした。

それでは、週足のディナポリを確認してみましょう。3*3DMAに差し掛かったとき、十字に近いロウソクが出て、3*3DMAの上に出るか、下に落ちるかで揉みあいましたが、結局、3*3DMAを上抜けることはできませんでした。

週足では、週足の3*3DMAがサポートからレジスタンスに反転してしまったような格好です。

3*3DMAを下抜けたら、次の注目点は7*5DMAです。ここがサポートとして下値を支える恐れがあり、ここでいったん、反発が入る可能性があります。

そして、この記事を執筆している前の週は、結局、7*5DMAを目指して落ち、ここで下落がいったん小康状態になっています。

次の注意点では、レジスンタスになった3*3DMAを目指して、上昇に転じてるのか、逆に3*3DMAまでたどり着けず、続落するのかです。続落した場合は、25*5DMAで支えられるかどうかが、焦点になります。

これは週足なので、数日単位の取引の私の場合は、具体的な売買戦略は、もっと小さな足で立てていくことになりますが、小さい足といっても4時間、1時間足レベルなので、日足や週足で大局を掴むことにしています。

 

再び、日足のディナポリチャートに戻りますが、今は、3*3DMAが垂れ下がってきている状態です。

7*5DMAや25*5DMAも、追いかけるように垂れ下がってくることになりますが、ロウソクが3*3DMAの内側で、落ち続けているときは、ベアトレンドが続いていることになります。いずれ、落ちてきた3*3DMAにロウソク足が乗ってしまうと、ベアトレンドは小休止、7*5DMAや、25*5DMAが近づいてきて、揉みあいになるのか、双方に上値を抑えられて反落を続けるかを、チャートを見ながら判断することになります。

今日はディナポリのDMAの動きをざっくりと確認しました。

次回は、シングルペネトレーションやダブルレポなど、もう少し詳しいディナポリチャートの見方を執筆する予定です。

 

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